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5夢
目を覚ましたら、目の前に凛が居た。
学校の放課後いつもの帰り道くだらない話をし充実とした時間を過ごしていた。
俺「今年の夏は宿題終わらせたら、遊びにまくってやるぜ!」
凛「アハハ、夏楽しみだね」
会話を弾ませているが本当は知っている、これは夢の中だって事を。
俺「そう言えばさ、最近イタ電ばかりで困ってるんだよね」
何を聞いているんだろう俺は、現実の世界では凛は怪我をしていて病院にいるはず、だから夏休み前に話しているはずが無いのに。
凛「…そっか、やっぱり掛かってきてたんだね」
凛の表情が曇る、それにやっぱりって事は何か知っているのかも知れない。これが夢の中と分かってても俺は知りたかった。
俺「なんだよ、やっぱりって何か思い当たる事があるのか?」
凛「……今日は一人で帰る」
突然の言葉に驚いた、それと同時に確実に何か知っている気がする。
俺「一人で帰るってなんだよ、聞いちゃダメな事………っう!」
突然激しい頭痛に襲われた
俺「まって…まだ、聞きたいことが…」
意識が遠のいてく、おそらく俺が夢から覚めようとしているのだろう。
ぼんやりする景色の中凛は泣きそうな顔でそう言った。
凛「俺くんは、まだ来ちゃダメだよ」
凛のその言葉を最後に現実世界で目を覚ました。
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