1あの日

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1あの日

突如響き渡った声が告げたように、この世界は俺くんの夢の中とあの世の狭間なのだろう。その証拠に俺くんを呼んでいる電話と声が聞こえる。 凛「もしかしてまた、俺くんに会えるの?」 もし、また会えるのならあの日、あの花火大会の日にちゃんと約束を果たしたい。そして謝りたい。   凛「……私はあの日嘘をついたから」 そう、その時についた嘘が俺くんをこの世界に連れて行く引き金になってしまったからだ。
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