惨殺の悲劇

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 餓獣駆除組合。  そのままの通りで餓獣を壁の奥にいる駆除を目的とした大きい組織だ。餓獣の駆除なら何でもやる何でも屋。  500年も続く大きな組織で大統領でも頭をペコペコと下げる程の権力を全世界に展開している。  それが三つあるんだぜ?俺が前に属してたウェリリス教会とその一つだ。  もう一つは、軍事組織だなあそこが一番権力を持ってるな。  思いながらも丁度餓獣駆除組合本部、飛行型タイタン駐輪場に駐輪する。 『駐輪代金200円と成ります』 「高っ!」  補足現代では20万円程、高い!万単位以下だと銭と数える。  高いわ普通に下から行けば良かったわ。  と思い200円を支払う。義妹が顔面に向かって「持ってけ泥棒~!!」って言いながら1000円の札束を投げたやつが役に立つとは。  久しぶりにあいつに好物を顔面に投げるか。  駐輪場を離れエスカレーターを探す。真後ろにあるやん恥ず。  と思いエスカレーターのボタンを押す。  丁度スマホから通知音が胸ポケットから鳴る。  耳に小型イヤホンマイク(マイク無し)を付ける。 『もしもし、お兄さんですかぁ?』 「あっ、違いまーす」 『・・・・ちょっと警察に連行すんで待ってろや』 「嘘!嘘だよ、俺!ふざけただけだかな?ルル?」 『ふぅ~ん』 「ごめんなさい後で好物を上げるから」 『!分かったわ』  くっ!このメスがkっ、義妹が!調子こきすぎだぞ、兄として心配するわこいつ!  思いながらエスカレーターを待つ。   「それで何で通話なんだ?メスト使えば」 『ふふっ、お兄さん私はメストが使えないんですよ?お兄さんが一番知ってるんじゃないですか?ね?忘れましたか?ね?ね?』 「すまん、好物を倍に渡すから」 『ふ、ふん!』  ふふっ!貴様の弱点など我輩は知っているのだよっ小娘ぇぇ!!  エスカレーターは中腹まで差し掛かっていた。  何故通話なのか聞くとどうやらカカトさんからどうやら餓獣駆除組合に組む際に推薦してやるって。   何で?まじで何で?ポーンを3体で苦戦するやつを推薦するって何でなん?新たないじめ?いじめなん? 『それと、戦外報告、追放は分かりました。 本当になんで推薦なんですかねぇ?お兄さんは『レギオン』なのに、可笑しいですよね?コネですよね?完全これって』 「ルル・・・・・俺もだ。」 『「はぁ、本当にあの人は何を考えてるんだが、推薦しても意味無いのに、なぁ~、はぁ~(´д`)」』  その頃カカトは何故か盛大にくしゃみをし大事な書類を駄目にしたらしい。  エレベーターは屋上、駐輪場に止まる。  ドアが開きエスカレーターの中から出てくる人物達から離れる。  その人物達は、一言言えばハーレムだ。  女人5人、男1人のグループ。  ふん、憎むだけにしとこう!いや、祟ってやる!俺はモテておりませんでしたし~!   『お兄さん?なんか祟ってません?』 「ん?何言ってるんだい?祟っていないぞ?ハーレム野郎何かにな!」 『あっ、ハーレム野郎が通ったんですか』    ちょくちょくルルと繋がるんだよな。不思議だな~、義理の妹なのに。  そんな事を考えていると中から最後に出てくる人が一瞬目に留まる。  全身黒に染めた服。軍服の様だが違う彼女はゴスロリという事だ。胸など尻を強調しない様に工夫されている。手袋もしている、これだけ白だ。  日除け傘をエレベーターの中でも付けていたのだろうか日除け傘のせいで顔が見えない。  マジマジと見てると失礼だなと思い支線を反らしエレベーターの中に先程の女性との入れ違いの様に入る。  先程の女性が急に方から俺の方をトンと触れる。 「貴方、今日死ぬわよ」 「え?どいう、っ!いない?!」  少し唖然とし振り向く、が先程のゴスロリの女性が居なくなっていた。目線の先にはハーレムだけしか居ない。  居たで有ろう女性の足元には小さな花が置かれていた。  花を拾い茎の部分をくるくると回す。 「誰なんだ?」  と思い花を胸ポケットにしまう。  エレベーターのドアが丁度しまう。    その女性の予言だろうか?壁の向こうでは異変が今、起きたのだった。
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