惨殺の悲劇

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 先程の女性の言葉を気になりながらもエレベーターの中で考える。  意味があるんだろうか?  死を連想するなら、餓獣の餌食か?それとも事故、事件か。  それとも、別の事での?  ことわざだと神のみ知るだっけか?  おっと、もう一階か。  ドアが開きエレベーターから出る。  目の前に広がっていたのは人だかりが多くあった。  ライフルやら接近武器、多彩な物を持つ者や小型タイタンをお供にしている者までもいる。  凄いな、教会と比べるとあれだ。  教会は清潔に装備は変えず同じに保たれており餓獣駆除組合は清潔に保たれているが装備は各々に決まってる。  まぁ組合って荒くね者が居るって言ってたな、カカトさんや同僚が。  でもまぁ、流石本部だ迷惑を掛ける奴なんて居ないだろうし。  早速受付に行くか。  受付の所は・・・あったあった。  少し人混みの中を通り抜ける。  受付場は、あそこか。  受付嬢ではなく画面によるものだ。  早速登録に取りかかろうと電子ボタンを押そうとしたその時。  地揺れと共に爆発音が鳴り響いた。  さっきまで光っていた電気はプツリと途切れ非常用電源に切り替わった。   「一体何が」 「餓獣だぁーー!!」 「キング5体!そ、その後方から無数のレッサーが押し寄せてくるぞぉぉ!!!」  餓獣駆除組合に属している者達は餓獣がいる方向に突き進む。  属していない者達は避難を初めた。  うーん、参加した方が。  だが属していない人達の方からも叫び声と共に人の上半身が俺の目の前に飛んできた。  視線を向けるとそこには巨大な鋏み虫が暴れていた。  近くに居た者は死体やら踏み生きている者も関係無く我先にと逃げる。 「っち!戦装チェンジ!レギオン召喚!」  服装が代わる。  親父の服の様な服装だが肘から指先に掛けて真っ黒な鋭い機械の手になる。  下半身はカンフー服の様に見えるが足裏にはスパイクが埋め込まれている。  機械の手(手の甲)には旗の様な絵が描かれている。  もう片手には散弾銃が握っており腰には接近戦用の武器、エグゼキューソナーズ・ソードを腰に掛けており背中には降りたためられた手のようなジェットパックが付けられている。  そして俺の後方から大きい二つの門があられる。  門が開く。中からは一門から10体の槍と盾を持ったナイト(フェイク)タイタンが現れた。  もう一門からは遠距離武器、狙撃銃を両手に持ったアーチャー(フェイク)タイタンが現れる。  大きさ約3m、重さ20tだ。  俺は静かに旗が描かれている片手を上に上げとタイタンに告げる。   「非戦闘員を早急に保護!並びに、大型鋏み虫の駆除を行う!ビクトリーマイハンド!レギオンタイタン・・・go!」  手を下ろしたと共に石打ちの所をダン!と一斉に音を鳴らすまた繰り返し進み鋏み虫を囲い矛先を鋏み虫に向けた。  レギオンの操作は並みの者でも扱えない。  それは数だ。  1人につきタイタンは1人でしか扱えない。  レギオンに選ばれた者は脳の負担が通常の倍となる。  希に、希にだがレギオンを20体まで操るの人物が現れた。  それがルイン・アザトスだ。  
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