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ん、んん~なんか重い。いやこの感触は毛布だわこれ。
目を開けるが急な光が入り込む。
眩し。
瞳孔が開きぱなしだったのだろうな。
数秒で目は光に成れた。
知らない天井だな。病院、だよな?
口には酸素マスクが付けられている。
起き上がろうとしたが右腕に違和感があり毛布を退ける。
右腕は包帯が巻かれその上に太い鎖が巻き付けているのだ。
「なんじゃこりゃぁ」
掠れた声が部屋に響く。
するとドアが開く音が聞こえた。
書こってるカーテンで分からないが、看護婦だろうか?
入って来た人物は俺を囲ってたカーテンを捲る。
捲ったのはザ研究員見たいな人物だった。男だぞ。
「えっ?生きかえったぁぁぁぁ?!?!」
「???????」
え?生き?返った?俺が?
腰を抜かした研究員は急ぎめに部屋から出る。
すると部屋の外から数人の足音が聞こえバン!とドアが開いた。
視線を向けるとそこには息を切らした研究員の服を着た幼女と書類やら何やら持った研究員5名が立っていた。
息を整えた幼女が発したのがこれだ。
「蘇ったのは本当かね?!」
一様俺は挨拶をする。掠れた声で。
「どうも」
「「「「「本当に蘇った!!!」」」」」
その後、めっちゃ質問攻めされた。
それと掠れた声を直す為水を飲ませて貰う。
「嫌~!君の心拍数が0なのに生きてるなんてね」
「しんぱくすう?ぜろ?俺がですが?」
口調が少し幼児退行したが何とか戻る。
心拍数を測る装置の数値を見たが、故障してるのではと思うぐらい無反応だった。
ふと首元を触る。
生きてる、よな?暖かいし脈もある・・・本当に心拍が止まってるのか?
「ふむ、なら~、名前忘れたな君の名前は?」
「ルインです」
「ルイン君、か」
幼女が顎に手を当てふむふむと唸る。
何か分かったのか一人の研究員に指示をする。
すると車椅子が運ばれてくる、俺のだろう。
車椅子に乗るため毛布を退ける。
右脚にも鎖が付けられていたが包帯ではなく脚を全て隠す程の鉄の塊が右脚を固めていた。
「おおぅ、まさかこっちもか」
「ん?お前なんで右手右脚が試作型人型餓獣拘束器具が付けられてる、何故?それは機械になっているからなんだよルイン君」
「・・・・マジ?」
「マジ」
何でだ?俺はもがれた右手右脚・・・あ、ああ、思い出した。
狂ったピエロことグラウンが俺を玩具の様に壊し右目右手右脚をもがれて大量出欠死により俺は、死んだ。
「・・・・・・」
「あ、ぁぅ、こ、怖い」
どんな顔を、してるんだろうか?
少し水を口に含み喉に流す。
ふぅとため息を漏らす。
「ん~~・・・・死んでるん、ですよね?」
「ああ、心拍、心臓の鼓動音が不思議な程に鳴っていない、しかも不自然に体温があるって事。
それと、上層部にもすぐに耳が入るだろうかね?」
上層部ってなんか嫌な予感が。
するとまたドアがバン!と開く。
しかも看護婦でもなく研究員でも無い者が8名入って来る。
目に来るのは軍服、所持している刀剣と拳銃が目に入った。
そして右胸には三つの虎の頭部が描かれた紋章。
この紋章するのは一つの組織だ。
「軍事組織、『ルーフェンシャイカー』」
意味は確か破壊の叫び、だったか。
あまり良い噂は無く逆に悪い噂しかない、よく保ってる組織だなと思う。
泣く子は黙る軍事組織だからなぁ~。
しかもあのルーフェンシャイカーは女性比率がとっても高い。数字にすると女8:2男だ。
その為、目の前にいる軍事組織の人間は全員女性だ。
先頭に立ってるのが上層部の者、だろう。
ん?紋章で気を取られてたけど良く見れば五元帥のバッチが付いているではないか~。
あっ、思い出した。
先頭にいる赤毛で金色の瞳を持つ女性の名はリーヤヒースト・ブェッセルッファッの名前だ。
別名『血に濡れた薔薇』。
確かタイタンは青いナイトタイタンで接近戦を得意にしていた。後ファンクラブも多い。
「ふむ、彼がルイン・アザトスか?アーミァ」
「そうだよ、車椅子で君達の所に連れてこうとしたんだけど、車椅子入らなかったかな?」
「いや、こいつは連れてく」
「「「「「え?待ってルイン(君)に話がまだ・・・・」」」」」
「黙ってろ貴様ら」
「「「「「・・・・・」」」」」
これは、リーヤヒーストさんに、あダメ?ん?その手のモールス信号は分からん。
困惑しているとリーヤヒーストが後ろに控えていた女性軍人が俺をベッドから車椅子に座らせられる。
「さてこいつは連れてくからな、それお前、拘束器具を破壊出来るだろう?」
「ん?え?どゆこ、どいうことですか?」
この、固そうな拘束器具を壊せるって俺はとんだ化けもんだよ。
まぁ、物は試しだ一回やってみるか。やり方は知らんけど。
何となくだが右手に力を込める。拘束器具を外す四方向に分裂するイメージを。
すると右手の拘束器具に四方向に亀裂が走り壊れた。
拘束器具は壊れ落ちた。
右手、いや機械で出来た手は黒く骨のように見えるが高圧圧縮黒鉄だと分かる。
となると、足もか。
右手と同じイメージして見ると同じく四方向に亀裂に入り落ちる。
右脚は、足の指先から脹ら脛まで機械で出来ており丁度肘から下は逆間接と成っていた。
「完全に人間辞めてない?俺よ」
「何自問自答してるんだ?貴様」
「あっすみません」
リーヤヒーストさんに叱れたが俺は立ち上がろうとしたが他の女軍人が肩を押さえられた。多分何かしようと企んでるのでは?の思っての行動だ。
後ろにいる女軍人に謝罪する。
ごほんと咳き込むリーヤヒーストさん。
「では、行くぞ」
『はっ!』
俺はリーヤヒースト元帥達に連れていかれたのだった。
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