惨殺の悲劇

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 ガツガツと俺は飯を食べた。  仕方ないだろ?!腹を空かせながら頑張ったんだから!  今居るのは食堂だ。  食堂ってより、高級レストランの様に見えるが。食堂だと思う多分。  もう何人前かは食べたと思う。  隣に(一つ席を開けて)いるリーヤヒースト元帥がいる。さん付けなのか元帥付けなのか分からん。  周りは俺の食べるスピードと食べる多さに驚いている。  美味しいのが行けないのだよっ!奥さん!   「うぐっ!」  喉詰まらせたっ!  水をがぶ飲みする。   「ご、ごほん。ルインよ良く腹に入るな」 「ごくん、そうですか?まだ腹が半分以下までしか入って無いんですが」 「半分、以下と?くっ、面白いなルインよ」 「言われると恥ずかしいですよ」  リーヤヒースト元帥に茶化され背中をゲラゲラ笑いながらバシバシと叩かれる。  食 べ た い け ど 叩 か れ て 食 え な い! 「あ、あのいつまで背中を叩いてるんです?」 「あっはっはすまないな胃袋がそんなに広いと思わなくてな!」 「なら、辞めて、下さい」 「止めないさ!」  鬼だよ!この人!  まぁその後は辞めていただいた。  その後は、三十人前を食べ終え日本の礼儀し食器を配膳後渡す。食堂のおばちゃん沢山、約50人前を食べたにも関わらず「良いのよ、こっちだって一杯食べる子は好きなんだから」と言われた。  席に戻るとリーヤヒースト元帥から何か渡され思わず受け取る。バッチの様だ。 「これは?」    聞くとリーヤヒースト元帥が微笑む。数分話したがこの微笑み、何か企んで奴だコレ! 「これで、ルイン、お前は私の部下になり伍長と言う地位を手にいれたのだよルイン伍長殿??」 「マジすか」  あれ?確か伍長って下から四番目の軍事階級だよな?それとこの人、私の部下って言ったよな?!  下士官では下の地位だよな。  リーヤヒースト元帥に一杯食わされたか。  この人の行動が全く読み取れん。  すると何故か深い溜め息を出すリーヤヒースト元帥。なんかあったのかね?  聞こうと思ったがリーヤヒースト元帥が話しかけて来た。 「ルイン伍長殿、ハーレムってのは知っているか?」 「ハーレム?ええハーレムって男一人、女多数、言わば一人の男に恋をする女達で、男一人が無自覚野郎、ですよね?」 「ああ、そいつが私の部下としている、部隊名は確かラブリー中隊だったか?」 「ぶっフッ!何ですかその名前!中二病ネーミングの方がマシですよ」 「そうかそうか~」  また嫌な予感がすんだけど。 「その部隊入れって言いませんよね?」  そう言うとリーヤヒースト元帥は首を横に振るう。 「違う違う、ルイン伍長殿にはとある小隊、一匹狼小隊と呼ばれる小隊に入って頂く」  一匹狼、か。確か意味は追放された狼もしくは群れに馴染めない狼のことを指す。ならその小隊は一人か?それとも複数か?前者なら小隊として認められるかは不明だが。 「それでその小隊にいる人数は?」 「驚け、一人だ」 「・・・・マジですかー」 「む、むぅ。棒読みで驚かれるのは少々苦痛だな」 「すみません」  なんだこの、姉と弟みたいな関係の様に見えるんだけど?!てかたった数十分話し合っただけでこんなに仲良くなれるもんか?!  演技だったら、まぁ納得いくが。  その後は少し雑談し今後の方針を決めるのだった。
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