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青年期
どこまでも明けないなら
道行く人に尋ね歩いて
ただそれを知りたいなら
祈りながら本を読んで
遠い記憶と同じ景色を見たなら
差しのべる手はきっと
過去にも伸びる
蹴りつけた足の痛みも
ついた手の冷たさも
明ける朝の日差しに解ける
燦々とした日だまりを見つめて
笑顔をさがして
せめて今日1日忘れぬように
無防備に語ることは
自分を誰かの餌食にすること
カタルシスなんかじゃない
守るために
胸に秘めて
語る相手を選び続けて
辛くても
生きていけないわけじゃない
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