電話の相手

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電話の相手

雨音に聞き入りながら 君の話にうなずいてた 雨雲の流れを見ながら 君の話を届けていた 僕は僕でしかないと 気がついたのは あいつの真似をする空しさ おぼえたから 冬の雨 雪になるでもなく降り続く 一方通行の会話 気づかない君にふと笑う 上の空にも 気づいてくれないなんて きっとあいつに話してるんだろう そっとあいつの電話に 切り替えられるなら そっと身を引いて 幸運を祈るよ
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