あなたに言いたいことがあります!

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 ***  あなた。  そう、そこのあなた。  僕はどうしても言いたいことがあります。  正直、とっても理不尽です。 「お帰りータクマ!ジュースとビール、買えたー?おこずかいあげよっか!」  玄関から出てきた姉ちゃんは、僕から飲み物を受け取るとわしゃわしゃと頭を撫でてこようとする。  僕はその手をはねつけて叫んだ。 「だから!子供扱いすんなし!僕はもう二十歳過ぎたっつーの!!」  ああちょっとお酒が飲めなくて、ちょっと甘党で、ちょっと童顔で、ちょっと小柄で、ちょっと声変わりにスルーされただけなのに!  未だに小学生と勘違いされて姉ちゃんにからかわれる僕、ほんと理不尽極まりない!
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