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ストーカー現る
「呼ばれて無いけど、じゃじゃじゃじゃーん」
「ぎゃっ」
ハクション大魔王みたいなことを言いながら魔法熟女・若松真慈代(多分偽名)が突然窓から入ってきた。
「ノックくらいしなさいよっ、ビックリするでしょ…あれ?今日はくびれが無いじゃない」
いつもはボンキュッボンな体型の魔法熟女だけど、今日はウェストのくびれがない。ウェストニッパー(コルセット)してないの?
「今日も座ってお説教するから、ウェストニッパーは装着してないよ!じゃーん!はい、お土産」
魔法熟女はペットボトルのお茶を机の上に置いた。
「お茶持ってきたんだから、お茶菓子くらい出しなさいよっ」
いやいや、それは違うでしょ。お茶菓子を持ってきてくれたからお茶を出すというのが正しい流れでしょ。
「えー、お茶菓子も出さないなんて女子力低いわねー、そんなんだから恋愛成就しないのよ」
「うるさいうるさいうるさい、こんな時間にお菓子食べたらますますあんたのお腹は弛むわよ!」
「うるさいうるさいうるさい、くびれて無いけど弛んでも無いっての!」
魔法熟女はヤレヤレという顔をして、机の前にどっかと座り胡座をかいた。
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