42人が本棚に入れています
本棚に追加
11. 立ち尽くす、ぼく
Zでの地獄のバイト、結局、約束の12月30日まで、がんばった。
( オレがオレであり続けるためにネ )
「ありがとうございました。
いろいろ勉強になり、ぼくも少しは成長できた気がします」
と、所長、工場の皆様に、お別れのご挨拶を致しました。
「 立つ鳥跡を濁さず 」の精神、われながら感動もの。
確かに、いろんな意味で 、勉強になったゼ !
でも、Z的なやり方が、ホントに「 日本の常識 」だとしたら?
日本中どの業種、どの企業も、本質的には同じ事をしてるとしたら?
どこに就職しても、良心の痛みを押し殺して、働くしかないとしたら?
ぼくは、絶望という名の壁の前に、立ち尽くすのだった。( オイオイ )
( 『 10月のクリスマス 』おわり )
< 補足 >
掲載の写真は、本文のZや工場長とは、何の関係もありません。
写真は、フリー素材から、イメージ的に近い物を掲載しただけです。
<作者より>
「スター」をくださるみなさん、ありがとうございます。
とても励みになっており、これからもよろしくお願いします。
「作者 しげし」の他の作品も読んでもらえれば、幸いです。
https://estar.jp/users/466169625/novels
最初のコメントを投稿しよう!