しげしの道 E.10月のクリスマス

11/11
前へ
/11ページ
次へ
 11. 立ち尽くす、ぼく  Zでの地獄のバイト、結局、約束の12月30日まで、がんばった。  ( オレがオレであり続けるためにネ )  「ありがとうございました。  いろいろ勉強になり、ぼくも少しは成長できた気がします」  と、所長、工場の皆様に、お別れのご挨拶を致しました。  「 立つ鳥跡を濁さず 」の精神、われながら感動もの。  確かに、いろんな意味で 、勉強になったゼ !  でも、Z的なやり方が、ホントに「 日本の常識 」だとしたら?  日本中どの業種、どの企業も、本質的には同じ事をしてるとしたら?   どこに就職しても、良心の痛みを押し殺して、働くしかないとしたら?  ぼくは、絶望という名の壁の前に、立ち尽くすのだった。( オイオイ )   ( 『 10月のクリスマス 』おわり ) < 補足 >    掲載の写真は、本文のZや工場長とは、何の関係もありません。   写真は、フリー素材から、イメージ的に近い物を掲載しただけです。  <作者より>  「スター」をくださるみなさん、ありがとうございます。  とても励みになっており、これからもよろしくお願いします。 「作者 しげし」の他の作品も読んでもらえれば、幸いです。  https://estar.jp/users/466169625/novels
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加