サンプル〜選ばれた世界〜

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サンプル〜選ばれた世界〜

 創造の神と呼ばれる者は色んな宇宙を作った。創造の神は色んな宇宙、世界が見て見たいと言う事で、ある宇宙では太陽をなくしてみたり。またある宇宙では月をなくしたり、星をなくしてみたり。  そしてまた別の宇宙では自転の速度をあげてみたりと色んな事をした。  人間以外の知的生命体も生まれた。だがそれらは遠い星にいたり、交信の手段や言語などが違うからかお互いが気づかない。  創造の神はとある宇宙の地球に興味を持った。 そこは他の宇宙と違い日常生活に魔法が使われていたからだ。創造の神は自分が干渉せず、新たな力を持ったその地球へと降り立った。  その星では禁止されている魔法が三つあった。 一つ、死んだ人間を生き返らせる、つまり蘇生だ。二つ、時間を巻き戻す事や時間を止める事。三つ、物を透かして見る事。  それぞれ理由があり一つ目は生き返らせた人間は果たして生前の人間と全く同じ人間なのか?と言う疑問の他、死んだ人間を操り犯罪をさせた事例があったから。  二つ目め三つ目は痴漢などの犯罪に繋がるため禁止されている。  創造の神は庶民として暮らす事にした。  暮らしていくうちに分かった事もあった。  転移魔法などは存在せず、移動は箒か絨毯を使っている。空の交通ルールはほかの星で見た車道の交通ルールと同じだ。  他にもこの星の連絡手段は使いの動物達によって行われる。  創造の神は色んな事が新鮮に感じた。他の宇宙の地球ではそのほとんどが機械が進化していったからだ。たまに原始的なまま機械が生まれなかった地球もあった。  人間が絶滅し動物だけになった地球もあった。そこも真の宇宙にする候補に挙がった。  沢山のサンプルを作り創造の神は選んだ。  真の宇宙は魔法が使われ動物が悠々と暮らせる世界に。  他の宇宙は消した。  機械が進化した所は何でも間でも機械まかせになったり、そうでない所ではお互いがお互いを監視する世の中になり人が減っていったりしどこもギスギスして良い世界ではなかったからだ。  そうして選んだ世界で創造の神は神を止め、その宇宙の地球に生まれ落ちた。
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