プロローグ

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 誰もが1度は学校の先生に憧れたことがあるだろう。  別にそれがどうしたと言うこともない。  俺だってそうだった。  小・中・高と俺は教師になりたかった。  先生になりたいとなりたいと強く思ったのは高校の頃だ。  俺は数学を教えてくれた教師に憧れを抱いた。  常に生徒のことを考え、常に生徒に寄り添っていた。  普段の少しツンとした態度とのギャップに多くの生徒が虜になった。  俺はその教師に憧れた。  大学は理学部の化学科に行った。  教育学部でもよかったが生徒に深く教えられるようにと将来の生徒のことを思って理学部にした。  他にも教職志望の奴らもいたからそれなりに充実していた。  教育実習には母校の高校に行った。  あの教師はいなかったがいい経験が得られた。  大学のあとは周りにながされるまま大学院まで行った。  生徒に実験のことなどを話すことができるからこれはこれでいいと思った。  そして俺は教員試験、教員採用試験に合格し、晴れて高校の先生になった。  そう、昔からの夢を俺は実現した。
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