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飲んでるのもジュースだし。
緊張してるのかな?
楽しめないのは損だもんね。
よーし、楽しんでもらうためにも緊張をほぐしてあげなきゃなー。
「なーにジュースなんか飲んでるのー? 遠慮してる?」
「そんなことはない」
「未成年、じゃないでしょ。楽しく飲もうよ、ね!! 何飲む〜?」
「どうして、こんなに騒ぐ金があるんだ。それが不思議でならない」
「むぅ、おにーさん。つまんないこと気にするのね。そんなのお金があるからに決まってるじゃない」
「全員がお前の知り合いではないだろう。俺をここに呼び出した奴もあんたのことはよく知らなかった。そんなよく知らないやつの金にすがっていて何かあっては困るからな」
「う〜ん。真面目だねー。おにーさん名前は?」
「大平だ。大平克哉」
「克哉くんかー。じゃぁ、特別に教えてあげるね。実はね……」
私は、ビールを飲みながら今日あったことを話してあげた。
「何? 礼にもらった指輪を質に入れただと?!」
「質って言い方ふるーい。換金、換金したの! そしたらさ、なんと、すっごい大金になったんだ。あの指輪、おっきい宝石ついてると思ったら、
ダイヤモンドでさー。鑑定書がないから割り引かれちゃったんだど、それでも凄いお金になったの! だ、か、ら、みんなに幸せのすそ分けしようと思って! だから、じゃんじゃん飲んで楽しんでねー」
「それはいかんぞ! 礼にもらったものを勝手に質に入れるなんて! 何かあったらどうする」
克哉くん、声大きいな。
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