憧れの先輩と

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晃雄先輩は、私の高校時代の部活の先輩。 みんなの憧れで、すっごくカッコいい先輩だった。 優しくて後輩にも親切にしてくれるし、怒らないし。 何よりも、大人って感じの雰囲気がすごく良かった。 同年代の男子なんてみんなガキみたいで漫画とゲームの話かエロい話しかしてないのに、先輩はボランティアに参加したり、図書室でムズカいし本を読んでいたり。 とにかく、なんだかそこら辺の男子とはレベルが違ったの。 東京の大学に進学しちゃったから、「会えなくて寂しい」ってみんなで言い合っていたんだよね。 その先輩が、なんと、突然、連絡をくれたの! 覚えてくれてるだけでも嬉しいのに「三木さんに久しぶりに会いたくて」だって! 先輩と二人で会えるなんて、今度、地元の友達に自慢しなきゃ。 「久しぶり、三木さん、今日は突然ありがとう。来てくれて嬉しいよ」 「先輩から誘っていただけるなんて、嬉しいです。今日はどうしたんですか」 「うん。ちょっとね。コーヒー大丈夫?」 「大丈夫ですよ」 「じゃ、スタバ行こっか」 「はい!」 突然の連絡に驚いたけど、これはチャンス! きっと何かいいことが起こるに違いない! どんなお話だろうな。 ウキウキしちゃう。
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