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「えー、だって、くれるっていうだもん。お巡りさんもいいですよ、って言ったし。大きな宝石がついてる指輪でさー。趣味じゃなかったんだよね。それだったら、売ったほうがいいじゃん? こうしてみんなに楽しんでもらえるんだもん。持ち主のおばさんも喜んでるよー」
「しかし、」
「ね、ね、だから、楽しんだもん勝ち。あ、そうだ。まだ、お金残りそうだから、また奢ってあげる。LINE交換しよ!」
渋る克哉くんのスマホを取り上げて、ラインを交換する。
「あ、花緒!! こっちで一緒に飲もうよ!」
「うん、いくいく! 克哉くん。連絡するね〜」
「おい、ちょっと待て」
「じゃーねー! ばいびー」
「ちょ、花緒、古いよー、それー」
「あはははは!」
あー、楽しいなー。
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