~新社会人の3ヶ月目のこと~

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~新社会人の3ヶ月目のこと~

僕は◯◯ どこにでもいる社会人だ いや新社会人だ 入社してから3ヶ月が過ぎだ 先輩たちが目を光らせる頃だ もう間違えましたでは済まない感じになってきたな そう、新社会人は社員全員からの標的になる。 期待してるらしい、本当なのだろうか 最初の日とは目と声が大違いだ でも明日は休みの日だ やっとのんびりできる お疲れ様です〜 と先輩達に声を掛け仕事が終わり外に出た 今は7時ぐらいだろうか はぁ…雨か〜、(今の俺の心みたいだな…) 雨が降っていたから僕は傘をさして歩いた 気づけば下を向いて歩いていた そう いつも通りだ 下を向く理由… 理由は…日々上手くいかないことばかりだからつい下を向いてしまうんだろうな 上手く行く日なんてほぼない 1週間に1日でもあればいい方だろう いつ解放されるのだろう いつ救われるのだろう いつ心から楽しめるのだろう というか上手く行く日ってなんだ? そんなくだらないことをずっと頭で考えていた はぁ…(また今日も怒られた…できない自分がむかつく…たまにはこっちの気持ちを考えてくれよ…) と頭で呟きながら、 耳にイヤホンを付け音楽を掛けて家に帰っていた はぁ…(またため息…今日これで何度目だろうか もう少しで家だ まぁ明日は休みだ、でもいつも通り、なにもしないでゲームしてご飯食べて、時間が過ぎてまた月曜日になるんだろうなぁーと思うと明日が憂鬱になる… もう鬱病にでもなっているのでは?と自分では思うほどに、褒めて欲しくて、凄いなって、頑張りすぎだよって、言われたい…もう…仕事やめたい… ふと歩いているアスファルトを意識した なぜだろう、その時僕は 街灯の光で濡れたアスファルトが照らされて その光景が光を放つ大量の星に見えた。 進むたびに新しい星が生まれ、歩き終わった場所には自分の影で消えていた その星が、とても美しく見えた。 みんなに踏まれ、車で轢かれ、時には壊れている そんなアスファルトが雨に打たれ、光を浴びると美しくなっていた。 その時僕は思った。 人は打たれ、叩かれ、涙を流す、そういうのを経験して人は輝く1つの星になるのかな 悔しい思い逃げたい思いをたくさんして乗り越えた人はより強い輝きを放つことができるのかもしれない。そう思うと少しだけ元気がでる気がする。 でも人は時が過ぎたり、楽しいことがあるとその辛かった出来事なんてほぼ忘れる。そういうことを表しているのかな…嬉しいようで悲しい気がした。 頑張る…か〜…どういう意味なんだろう 頑張るってことは、 丁寧にミスなくやること 急いでやるのも、とにかく集中する。確かにそれもいいことだろう、 でもミスなくやるのが他の人から見て頑張っていると見られるのだろう そして周りのことをサポートする、気づかない所に気付く、それが頑張るという意味…だと思う今日この頃 そんな難しいことを考えながら 僕は家のドアを開けた
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