青い蝶の物語

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湯浅は嬉しそうに、 「薫君、社長が一緒に食事をしたいそうですよ」 薫に向かって白波瀬の側に座るよう合図したが、薫は慌てて手を横に振った。 「僕は雇われてる身ですので、これからは皆さんと」 「構わない。座れ」 白波瀬はほとんど目も上げず、タブレットの画面上を流れて行く業務報告をチェックしている。 湯浅はそっと薫に耳打ちした。 『前に僕が同席を断った時には あっさり引いたのに君のことは譲れないらしい。 これも仕事のうちだと思って好意に応えてあげてくれないか』 薫はほんのり頬を赤くし、 「では。、、、失礼します」 テーブルの角を挟んで席に着いた。
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