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Dが無表情に指示を仰いだ。
「Hさん。Bさんの処理は?」
「自殺で処理しよう」
「了解。では、警察に通報します。それでは皆さん、十五分で確保お願いします~」
「了解~」
全てが阿吽の呼吸である。社員中最年長で、名実ともに伝説の社畜マスターと呼ばれる俺を頂点に、社内は完璧に統率されているのである。組合とは名ばかりの社畜ユニオンには、社長をはじめ社主でさえも異論は挟めない。なにしろ我が社は、我々社畜エリートによって支えられ業績を伸ばしている会社なのだから。
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