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「ねえ、起きて。
起きてよ。」
誰かが私を揺すった。
「え、だれ?
もう、なに?」
私は寝ぼけていた。
「わたしだよ...
こはる。
来ちゃった。」
「こはる...?
来ちゃったって...
誰だか知らないけどあなた私をからかってるの?
目が見えないからってバカにしないで。」
「え~、もう忘れたの?
あなたと暮らしてたでしょ。
何でそんな事言うの?
わたし...
あなたをいつも見てたじゃん。
悲しいな。」
「もうやめて!
私 冗談に付き合う気分じゃないの。
もうちょっかい出さないで。
それにあなた一体誰なの?」
「冗談なんかじゃないよ。
じゃあ、試しに目を開けてみて。」
「だから見えないの!」
「うんん、わたしの事は見えるよ。
ほら、瞼を少しずつ上げてみて。
ゆっくりね。」
私は早くこの状況を終わらせたくてその子の言葉に従った。
すると何もなかった所から白い粒が物凄い勢いで頭を刺激した。
「あ!」
私は思わず叫んでしまった。
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