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「ホント、あなたたちって仲良いのよねぇ! 見てるこっちが照れちゃうじゃないの!」
「俺も……正直鐘崎さんや周さんのこんな姿を拝めるなんて思ってなかったっていうか……めちゃくちゃレアで感動してます!」
「そうよね! 普段はこわーい極道とは思えないわ」
里恵子がチャーミングなウィンクで場を盛り上げる。
「よし、それじゃパーティーの方は今年は汐留でするか! ケーキは冰と一之宮に任せるとして、料理の方は真田が何か考えてくれるだろう」
「うっはぁ! いいねいいね!」
「森崎と里恵子も都合が合えば是非来てくれ。ああ、でも里恵子のところは店でクリスマスパーティーがあるんだっけな?」
「ううん、それならお店のパーティーの日を繰り上げてイブイブあたりにずらすわ! だって周家と鐘崎家のクリスマスパーティーなんて何が何でも参加したいじゃない!」
里恵子が胸前で手を組んでワクワクと頬を紅潮させる。森崎も同様に『俺もそれまでに仕事を片付けて絶対参加させてもらいたい!』と意気込みをみせた。
緊迫で始まった一日だったが無事に事件も解決し、それぞれの夫婦間と仲間同士の絆も確固たるものとなった。大団円といえる結果に、朗らかな笑い声に包まれながら帰路に着いた極道たちであった。
チェインジング・ダーリン - FIN -
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