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「時に紗那、彼氏はいるのか?」
話題をすり替えられた。
「セクハラで訴えますよ」
「男がいるかどうかくらい、聞いてもいいだろう。社長命令だ。答えろ」
「職権乱用で訴えますよ」
「そこを何とかっ。いる? いない? いる? いない?」
「ウ・ザ・い・で・す」(笑顔)
「よーし、いないんだな。良かった! 心置きなく猛アタックができる」
「カ・レ・シ・い・ま・す」(真顔)
本当はいないけれど、鬱陶しいから嘘を言った。
「あー、だめだめ。紗那は嘘をつけない性格だ。今、真顔で彼氏いるって言っただろう? それは真っ赤な嘘だ。俺の目は誤魔化せないぞ!」
うわー。本気でウザイわぁー。社長ってもっと寡黙で仕事熱心で、商品開発に命掛けている人だとばかり思っていた。こんなアホキャラだったんだぁ・・・・。
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