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それよりも、月曜日がやって来ちゃったよ。はあああー。気が重い。浮気されて悲惨な目に遭った私が、何故こんな気分にならなきゃいけないのだ。
憂鬱な気分になりながら、首から下げたICカードを機械に押し付けた。ピッ、と音が鳴って、セキュリティーが解除され、会社への入り口が開く。ため息を吐きながら自分のデスクへと向かった。
杏璃との対峙――キツいな。私なりに可愛がっていたつもりなんだけれど。杏璃は私の事、やっかんでいたのかな。
でも、それを問いただすのも、杏璃とやり合うのもしんどい。文也と散々なバトルして別れたから、もう、彼らには関わりたくない。
私のこういう所、もしかしたら良くないのかもしれない。
【逃げ】と言われても仕方がない。でも・・・・正直辛い。関わりたくないと思うのは、悪い事なのだろうか。
知らなかったのならともかく、知っているのに。
私の男だと知っていてそれでも平気で寝取る事ができる面の皮の厚い女性と、平穏主義の私がやり合っても、多分私がやられて終わるだけ。
やっぱり、もういいや。何も言う事はない。
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