序章③

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序章③

あっ、深刻な暗い話では、ないんです! 私が自分で命を絶とうとしているとか、 そう言う話ではありません。 昔はどうであれ、もう、そんなことは一切 考えていません、今現在は…。 じゃあ、どう言うことなのか……。 実は、最高に最高にハッピーな話なのです。 実は、私、明後日の6月24日の土曜日に 結婚するんです! もう、今からワクワクして、 胸が高まっています。 自分の花嫁姿を想像し、彼との初めての キスシーンを思い抱くと……。 そうです。 私の日中の準備作業も、花嫁修業、つまり、 教室通いも、 全部、明後日の結婚式と今後の新婚生活の ためのものでした。 準備作業は、それこそ、根気のいる 作業でしたが、頑張りました。 明後日の結婚式、披露宴を想いながら……。 もちろん、私一人だけでなく、 彼も協力してくれましたし、 友達も時には手伝ってくれました。 招待状の作成、発送準備、 郵便局への持ち込み。 ウェルカムボード作り、 披露宴に参加してくれる方々への メッセージカード作り。 どれも、大変でしたが、今思うと、 楽しい作業でした。 何より、彼と二人での準備作業の 時間が一番幸せでした。 色々話しながら、助け合いながら……。 そして、今、私は一人で、 リングピローに挑戦しています! 今頃、彼は、汗を流しながら 働いてくれています。 もう少しで始まる私たち 二人の生活のために……。 ちなみに、彼と私は、私基準で言えば、 『遠距離恋愛』。 中々、会えないながらも、 愛を育んできました。 私と婚約し、結婚式の日程が決まってから、 彼は、それまで不規則だった休みの日を、 社長に直談判して、毎週土曜日にして もらうことに成功しました。 だから、彼と会ってデートし、彼と二人で 準備作業をしたのは、 土曜日と日曜日の午後でした。 この週二日は、私にとって、本当に貴重な 時間でした。 でも、これからは、毎日、彼と会える。 と言うより、毎日彼と一緒に 生きれるのです!
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