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(キスだけでこんなにおっきくして、やらしい)
夕希の、よく通る低音の声に囁かれながら、犯されるのを想像しつつ輪っかを作った自分の手を上下させる。
「あっ……はぁ、…ゆー、き……」
(帆多留さんの可愛い声、もっと聞かせて?)
すぐに快感がやってきて、手が止まらなくなる。自分の意識と離れたところで、勝手に腰が動いてしまう。
「ん、……あぁ……気持ちぃ……」
部屋に響いているのは、自分の声だけなのに、脳内には夕希の熱を含んだ声が響く。
(もうイきそうっすね、こんな、ぐしょぐしょにして……)
王子様が、普通の大学生の、しかも男をオカズにして自慰してるなんて、ファンが知ったらどう思うだろう。
「あぁ、い、く……いきそ、……ゆーき、ゆう、きっ……」
押し寄せる気持ちよさにはあはあと息を逃していると、下半身の熱が一気に身体中にのぼる。
頭が真っ白になり、先端から白濁が飛び出すのが分かった。手の甲に伝う、どろりとした感覚に我に返る。
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