エストレリャス

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我々は 意味ある多くの名に囲まれて 生活している。 自分の名に課せられた 意味を思う時 大好きな曲や バンドの名を 耳にする時 大切な人や ものの名を 胸にそっと抱く時 そのことの名を考える時 「人が 『もの』や『こと』を 正しく名付ければ 間違ったことは消えてゆく」 と 記(しる)して逝った 作家の名が浮かぶ。 ミヒャエル・エンデ 同郷の詩人 ノヴァーリスの名を我々に教え その詩(うた)を口遊(ずさ)みつつ 『最後の大天使』は 宇宙(そら)の音(ね)に還り 天の楽に和した。 夫人は『真理』の名を持つ 日本女性で 故夫君の銘譜を 我々に理解(わか)る文字で 奏でてくれている。 ファンは 我が名『風を送るもの』を 誇りに思う。
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