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「――っ、結……」
理性は彼方へと飛んだ。
再び結人へと覆い被さった一哉は、その細い首筋に顔を埋めた。いい香りがする。甘くて、雄を誘うような匂いだ。思わずそこに軽く歯を立てて、薄い皮膚に吸い付いた。この恋人は肌すら甘いのかと、次は舌を滑らせた。
「あっ、一哉……っ、んっ……ぅん!」
上擦った喘ぎを唇で塞いだあと、乱れたままのスラックスと一緒に下着を抜き取った。
しなやかでいて白い脚が露となる。どこもかしこも美しい。感動すら覚える。感嘆の吐息を漏らしながら、反り勃つ屹立へと視線を注いだ。かわいそうなほど濡れに濡れている。穂先の穴も開き切っていた。
街灯が等間隔に設置された薄暗い車外。人が通らないとは言い切れない。窓から覗かれる可能性だってある。背徳感と欲情が鬩ぎ合う。それでも二人の気持ちは同じで、欲がどんどん昂っていった。
「結……いいんだな?」
抱くぞと、一哉は自らのネクタイを緩めながら尋ねた。
「ん……して」
恥じらいを見せつつも結人はコクリと頷いた。
(ああ、可愛い……)
今日、この言葉を何回心で叫んだだろうか。目眩すら起こしそうだ。クールな自分が崩れていく。
「クソ……痛いくらいだ」
ベルトを解いて、暴発する勢いで脈打つ中心部を晒した。
下着から飛び出てきたのは、最大限に猛った雄肉だ。興奮が強すぎたのか、竿に浮き出る血管がいつもより多い。裏筋もそうだ。針金のような硬さを誇っていた。大ぶりの淫嚢も張りがあった。
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