※勘違いの顛末(ホワイトデーSS)

26/35
2352人が本棚に入れています
本棚に追加
/486ページ
「んっ、いきなり……奥なんてっ、あぁぅ!」  容赦ない侵入に、結人は待ったをかけるようにして下腹部に力を入れて来る。そのせいで最奥部が狭まってしまった。  だが、一哉は腰を引かない。膨らみきった肉先を使って、半ば無理やりに窄まった部分を割り開いた。ぐちゅんと、厭らしい肉音が響く。奥は完全に決壊した。 「っひ……!」  声にならない悲鳴を発しながら、結人は瞳を見開いた。 「ああ、蕩け切ってるな……これならたくさん突いても大丈夫そうだ……っ!」  律動を開始した。叩かれた双丘がブルンと波打った。 「ひぃ、ぅ……! あっ、ダメ、奥、壊れちゃ……っ、ああぅ!」  内臓を圧迫する雄に結人は狂乱する勢いで喘いだ。 「いい声じゃないか……っ」  耳すら官能に支配される。 「んあっ……一哉、一哉……っ、お願い、ゆっくりっ……そうじゃないと、俺もうっ……」 「イきそうなのか……? いいぞ、先に出しても構わないぞ」  吐精を許可して、ひたすらピストンを放った。狂おしい摩擦がここぞとばかりに生じる。 「あぅ……あ、どうしようっ……こんなのっ!」  あまりの快楽に戸惑いを隠せないのだろう。結人はシートに爪を立てながら、何度も頭を左右に振った。 「結……綺麗だ。乱れるお前は最高にいい……っ」  悶え喘ぐ彼の両方の膝裏を掴んで、胸につくまで折り曲げる。そのまま体重を利用してグズグズに蕩けた奥を捏ねた。直後、組み敷いた身体は大きく痙攣した。 「っあ、イク……っ、あっ、あぁぁ……っん!」  艶やかな唇から嬌声が迸る。結人が達したのだ。彼の放った白濁は勢いを持って飛び散り、二人のスーツを濡らした。
/486ページ

最初のコメントを投稿しよう!