※勘違いの顛末(ホワイトデーSS)

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「いやらしいな……けれど、そんな姿も綺麗だ……っ!」  射熱を続ける身体を一哉は揺さ振った。車内に肌と肌の打音が大きく響く。 「ひぃ、ダメ……まだ、イってるから……待って……っぅああ!」 「待たない……俺はまだ、射精()してないだろう」  抜き差しのスピードを上げて、一哉も絶頂を目指した。達したあとの肉道はとにかく収縮が激しい。熟れて熱くなった粘膜が生雄に纏わりついてくる。気を抜いたらアウトだ。情けない射撃で終わってしまう。いいタイミングで爆ぜたい。結人が望む場所で。 「結……どこに欲しい? 奥か?」  力を無くした結人に問いかける。華奢な躯体は獰猛な雄と化した一哉に好き勝手に揺さ振られた。 「んっ、中……結腸(おく)に欲しいっ、あぁぅ……!」  言い終わる前に腰を大きくグラインドさせて前立腺を狙う。 「わかった……腹の奥に注いでやる。全部出してやるから、意識を飛ばすなよ」  雄種をアピールするように胴全体を回転させると、重みのある淫嚢が結合部にまでめり込んだ。 「はぅ、あ……嘘、凄い……」  その張り具合で白濁の大量さを察したのだろう。結人は蕩けた瞳で喉をヒクリとさせた。 「そんな顔をされたら……余計に興奮する」  歯止めが効かなくなる。一哉はラストスパートをかけた。股関節で白い臀部が赤くなるまでひっ叩いて、追い込みをかけた。猛々しい律動は車体を大きく揺らすほど、力強かった。
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