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「んあぅ……あっ、一哉……俺、またっ……」
放出が近いのだろう。一度目からそれほど時間は経っていない。快楽の渦へと堕ちきっているのか、彼の屹立は一直線に隆起していた。
「結、気持ちいいか?」
「いいっ……気持ちいい……もっと、ちょうだい……っ」
快楽で潤んだ双眸が一哉の心を掴んだ。
「全部やるよ……俺の心も身体も全部、結のものだ」
「かずっ……んぅ、ぅんん」
鼻先が触れ合う距離で見つめ合ってから、唇を重ねた。接合を深めながらお互いの腰を揺らして摩擦を貪った。頭の天辺から足の爪先まで官能に支配されていく。性交に酔い痴れるとはこういうことだ。
背筋に性感が訪れる。熱が暴発する――。
「――っぐ……は、出る」
爆ぜる時に合わせて、口づけを解いた。奥での放出を狙って、一哉は止めの一突きを放った。濃厚な雄液が最奥へと染み渡る。狙った通りの場所での種付けだった。
「はっ、ん、ああぁ――ぅ……っん!」
体内で散らされた雄種を感じながら、結人は二回目の熱精を解放した。飛び出た白い射液は、車の天井や窓ガラスにまで付着する。
「すごい出し方だな……」
「んあ……あっ、あ……」
小刻みに震えながら結人は間欠的に熱を噴く。一哉も同じだった。薄い腹の中でビュクビュクと濃厚な淫液を放ち続けた。
「一哉、お腹……熱いっ、もう入らない……っ」
許容量を超えているのだう。注がれた精汁の圧迫を受けて結人は、背を使ってシートを擦り上がろうとする。
「駄目だ。全部って言っただろう」
「んあぅ……っ」
逃げる腰を鷲掴んで、一滴残らず種を刷り込んだ。
出し終えて肉茎を引き抜いた頃には、結人は放心状態で空を見上げていた。開き切った蕾から注いだばかりの白濁が泡を作って溢れた。
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