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「ああ、たまらないな……」
シートにまで種汁が滴る。淫靡な光景に、一哉は喉をゴクリと動かした。まだだ。まだ足りない。痙攣を起こす結人の身体を引っ繰り返した。
「か、一哉……っ、何を……っ!?」
不安げな声をともに、彼は背後にいる一哉へと首を向けた。
「悪い。止まらないようだ」
後から腰を掴んで双丘を突き出させると……。
「っあ、あぁぅ――っ……んっ!」
背中から抱き込んで、いきり勃った屹立を肉路へと埋めた。ほんの数分前に一哉の放った精が奥へと逆流していく。それが余計に再びの挿入をスムーズにさせた。
「はっ……やばいな……腰がおかしくなりそうだ」
この滑りと熱さ。肉壁の締まり。こんなのは凶器だ。一哉は発情した獣のように、荒い息を繰り返した。
「か、一哉……待って、お腹、変になるっ……あっ、ああっ!」
ずずっと圧し戻される熱液に結人は啼くしかないようだ。
「そんなことはない。まだ欲しいと言って、奥が吸いついてるぞ……っ」
嘘ではなかった。窄みは確かに愛しい男の分身を悦んでいる。手形が付くほど白い臀部を掴んで、勢いづいた腰遣いを放った。
「――――っあ!」
結人の身体が前へと吹っ飛びそうになる。それすらも押さつけて、一哉は縦横無尽に腰を降りたくった。
「はっ、ぁ……あ、強いっ、あぁ、ダメ……もうっ、ほんとにっ」
「結、結……俺の結」
二人の喘ぎが共鳴する。車内は熱気が籠ったように湿度をあげ、窓を曇らせていた。激しい行為を証明していた。
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