※勘違いの顛末(ホワイトデーSS)

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「あぁっ、一哉、またイっちゃう……っ!」  次の射精も早いようだ。 「結、もう一度……出すぞ。いいな?」 細い項に唇を落として、柔く噛み付いた。 「あんっ、ぁ……はぅ、ああ」   「さっきの答えは? もう一回、奥で放っていいんだろう?」 「ほ、本当に、これ以上は……っ!」  注がれたら困ると言った風に拒否された。しかし一哉は聞かない。 「大丈夫だ。孕む心配もない……俺の熱で腹がいっぱいになるだけだ」 「っ、何を変なこと、言って……っ!」 「そうだな……許してくれ」  思わず変な事を口にしてしまった。口端を上げて笑ってから、臍裏を一度擦って開き切った窄みを圧し潰した。 「――ひぃぅ……! あぁっ」 「っぐ……そんなに搾り取るなよ……そんなに欲しいのか」  ここぞとばかりに収縮が強まった。 「んっ、一哉……ああ、そんなの、嘘……っ」  困惑しながらも中は正直だった。隘路は子種をねだる蠢きで雄蕊を締めつける。抗いようもない性感だった。 「はっ……射精()すぞ……!」  背をビクンとさせて二度目の精を爆ぜた。鋭さをもった射撃は結人の身体を塗り替える勢いで、粘膜から内臓へと染みていった。 「はっ、ひ……ぁ! あっぁ――……っん!」  啼きすぎて嗄れた声を発しながら、結人も後を追いかけて欲情を噴いた。続けざまに三回放ったそれは、緩やかなものだった。しかし、一哉の勢いは衰えない。体奥ではしつこい吐熱が続いていた。
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