最低最悪な社長

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お昼休憩まで少し時間があったので、午後から社長が使用する資料に目を通すことにした。 資料を見ていると社長の名前が目に入った。 「川崎健太」 けんちゃんと同じ名前だ。 まさかあのけんちゃん・・・・・? 薄れ始めている記憶を手繰り寄せてみるも、同一人物とは思えない。 記憶にあるけんちゃんは優しくて暖かい人だ。 まだ、社長がどんな人か分からないが優しくて暖かい人には思えなかった。 それにこんな偶然があるはずがない。 そんなことを考えていたら、お昼を告げるベルが鳴った。 社長が出てきてから食事に行こうと思って少し待っていたものの、一向に出てくる気配がなかった。 このまま待ち続けてお昼休憩が終わったら、午後体力が持つ気がしないので、社長を待つことなくお昼に行こうと思い席を立った。 後で社長に文句を言われても、待ちましたが出てこなかったので先に行きましたと言おう。 そして明日からはどのようにすれば良いか確認しよう。 昼休憩も前室で待機していなければいけないようであれば、明日から前室でお昼ご飯が食べられるように何か持ってこよう。 そう心に決めて前室を後にした。
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