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私の話を聞くと、心配そうな顔をして
「今日からでしたね。聞いております。私は常務秘書の黒田花といいます。よろしくお願いします。まず秘書室の室長を紹介します。」
と言うと、室長と呼ばれる男性の基へ連れて行ってくれた。
花さんは室長に声をかける。
「本日から社長秘書として来て下さる澤田さんがいらっしゃいました。」
と紹介してくれたので、私は慌てて
「秘書シークレット株式会社の澤田と申します。よろしくお願い致します。」と頭を下げた。
室長もまた心配そうな顔になり
「室長の宇佐美です。社長は扱いにくいこともああるかと思うが、よろしくお願いします。」
花さんも室長もまず心配そうな顔をして私を見るので、よっぽどヤバイ社長なのかと心配になってきた。
室長は私の気持ちを知ってか知らずか
「社長に挨拶しに行きましょう。」
と言って着いてくるよう促した。
行く途中でデスクは社長室の前室にあるが、社長が不在の時は秘書室にあるデスクで仕事をしてもいいと教えてくれた。
社長室の前に着くと室長は短く息を吸い込むと、ドアをノックする。
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