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 巳嘉月から解放されると、それでも二人は待っていた。  待っている間に話し合ったのか、俺は法正の車に乗せられた。    後部座席に二人で乗ると俺に近寄る。 「他のアルファの匂いがする」  俺のボトムスを脱がすと蕾に指を入れてきた。  処理する暇がなかった巳嘉月の白濁が指にまとわりつく。 「巳嘉月くん?それとも寿楽さん?」 「‥巳嘉月」  法正はうなじの匂いをなぞるように舐め回る。 「すぐに消してあげます」    連れて行かれたのは鎌倉近くの自然が残る古民家で庭の大きさに比べると家はこじんまりとしていた。和洋折衷のインテリアを暖かみのあるライトが照らしている。リフォームがしてあるのか趣は残したまま過ごしやすいように設計されている。手入れは隅々まで行き届き埃一つ落ちていない。  ここは獅子鳳山家の持ちものらしい。 「自宅に連絡しておいてくださいね。これから夏休みが終わるまで僕らはここで過ごしますから」  
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