プロローグ

1/1
前へ
/105ページ
次へ

プロローグ

 「明日死ぬとしたら、何をする?」  夕暮れ時の別れ際。  その言葉は唐突に、彼女の口から放たれた。  僕は、いつもの他愛ない、ただのもしも話だと思って、何かいい加減な言葉を返したような気がする。  その翌日。  彼女は僕に黙って手術を受けた。  結果は、成功とは言えないものだった。  
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加