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メリーの無法地帯
切り立った断崖の途中に、広い岩の足場が突き出ていた。
その上に、フィグはひとり取り残されていた。
地面に跪き、崖のぎりぎりに手をついて、後悔の滲む表情で崖下を見つめている。
「プラム! 返事をしてくれ!」
張り上げたその声は風が容赦なく攫っていき、上手く下まで響き渡らない。
プラムからの返事も、全く聞こえてこない。
「プラム……」
フィグは力なくへたり込み、そして肩を落とした。
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