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なーくんの不調
*あてんしょん!!!
こちらは二次創作になっています。ご本人様に迷惑がかかることや、SNSでの拡散はおやめください。
ご本人様には全く関係ありません。
関東人が書く関西弁です。間違っていたらすみません…!
体調不良ネタになっております。
嘔吐表現あります。
苦手な方はブラウザバック!!
以上のことが大丈夫だよ、という人はお楽しみください!
ななもりサイド
ただただ疲れていた。ライブやらゲーム実況やらニコバー配信、歌ってみた動画の投稿。
ここ1ヶ月は、悪魔のようになだれ込む仕事、仕事、仕事。
リスナーのみんなの喜ぶ顔が見たくて、それだけのために自分を無理矢理走らせた。
な 「いや〜、今日も疲れたぁ…!」
今日は外に収録に行っていて、丸々1日かかった。でも、それだけ頑張って作り上げたものだから。みんな喜んでくれるといいなぁ…
少し楽しみで、幸せな気分に包まれつつ、愛する我が家へと向かう。最初で最後の最高なメンバーがいる、あの家へ。
この時間なら座れるだろうし、少し休めばこの疲れも取れるだろう、とズキズキと脈打つこめかみを押さえつつ電車を待った。
誤算だった。いや、ほんとにここ1ヶ月の1番の誤算とも言える。
やらかした。まさか今日が…
あの散々ニュースで取り上げられていた
"プレミアムフライデー"だったとは。
満員電車の中、満足につり革を掴めない上に息がしにくい。
あー、もうちょい背ぇ高かったらなぁ…
色んなおっさんに圧迫されながら呑気に考える。
様々な臭いが入り交じり、気持ちの悪い空気になっているのを感じる。
普段なら大したことない刺激が、疲れていた自分の身体に鞭を打った。
頭痛い、気持ち悪い、くらくらする、だるい、しんどい、辛い。
どんどんマイナスな感情が自分の中で渦巻く。
ようやく目的地の駅に着いた。
その時の俺の身体は、もう既に悲鳴をあげていた。今更歩いて帰る気にもなれず、タクシーを捕まえて家へと帰る。
さとみくんは仕事が一段落し、5日間の有給をもらったらしい。いいなぁ、5日間って結構長いじゃん。まぁ、さとみくん、ずっと頑張ってたしなぁ…たまには休みも必要でしょ。
なんか俺、今特大のブーメラン投げた気がする………
「お客さーん、着きましたよ〜」
どうやら俺は眠っていたらしい。
な「あっ、すみません、ありがとうございます。」
「お兄さん疲れてそうですね、ゆっくり休んでください。」
な「ありがとうございます、そうします。」
「お大事に」
運転手さんはそう言ってタクシーが発車する。ええ運転手さん。
ご飯、出来てるかな。
………………食欲がない…………
外で食べてきたことにしておこう。
玄関を開ける。
さ「うぉっ、なーくん、おかえり!」
ジ「遅かったなぁ!お疲れさん!」
こ 「おかえりなさい、なーくん!ご飯出来てるし、お風呂も沸いてるよ」
な 「あ、ありがとう…ただいま……め……外で……食べて………………」
耳鳴りがひどい。ちゃんと喋れてるんかな…
も、むりぃ……………………
みんなの驚いた顔を最後に、俺の視界は闇に包まれた。
ころんside
最近なーくんと会えてない。お互い忙しかったからなぁ…
でもようやく一段落して、4人でまたゆっくり過ごせる!
さっきさとジェルも言ってたけど、なーくんだいぶお疲れだろうから、みんなで癒してあげよう。さとみくんは今日から休みで、ゆっくり出来たからなーくんのことを優先することにした。今日のご飯も気合い入れて、胃に優しく、なおかつスタミナがつく上になーくんの好きなジャンルをチョイスした。
さ「お!なーくん帰ってきたっぽいぞ」
ジ「え!?ほんま!?ちょお、ころん、さとちゃん、出迎えに行くで!」
こ「よっしゃ!」
なーくんにお疲れ!やらおかえり!やらそれぞ労いの言葉をかける。でもなーくんの様子はおかしくて。
目が虚ろで、焦点があっていない。
息遣いも荒く、立っているのがやっと、って感じだ。
こ「なーくん………っ」
刹那、なーくんの身体からフッと力が抜けた。反射的に足が動いて、なーくんを受け止めた。
はぁはぁと荒い息を繰り返すなーくんは、尋常じゃなく熱かった。
こ 「ちょ!?なーくん!?しっかり!」
ジ 「さとちゃん!なーくんをベットに運んで!ころんは着替えとタオルと、あと洗面器持ってきてや!!!」
さ「ラジャ!」
なーくんをベットに寝かせられたはいいものの…!ものすごく辛そうだ。
熱く荒い息を繰り返し、眉間に深いしわがよっている。顔が火照っている割には顔色が悪い。
こ「なーくん、隈できてる………」
どんだけ無理するんだ、この人は。もっと頼ってくれていいのに。
ジェルさいど!
こ「ジェルくん!なーくんどう?」
薬と体温計、冷えピタを持ってきたころんと、ふわっふわのタオルに着替えやら洗面器やらを持ってきたさとみくん。
どちらも不安そうな顔をしている。
ジ「あっ、えっと…………」
俺の話し声をさえぎるように聞こえたのは、なーくんの、うめき声だった。
な「うっ………ぐっ……………ぬぁっ………」
頭痛いんやろか…頭を押さえる手は、力を入れすぎて白くなっている。
ジ「ちょっ、なーくん!!!起きて!なーくんー!!!!」
な「ぬぅ………ジェル……く……?」
ジ「そうやで、ジェルやで。なーくん、まず体温測ろっk……」
な「ジェっ……は、はきそ………」
ジ 「えっ!?」
さ 「ほいジェル!洗面器!!!!」
ジ 「さんきゅ!なーくん、ここに吐いてええよ?」
な 「ごめっ……ごほっごほっ………うえっ…」
ごめん。そう呟いて彼は嘔吐した。
熱を帯びた背中をさする。
さすがに熱すぎちゃうん!?
こ「ジェルくん、ちょっと体温計貸して?まじでなーくん熱すぎるから、今のうちに熱測っとく。」
ジ「おっ、頼んだで!」
無機質な電子音が部屋中に響く。
そして、ころんが青ざめた顔をしてみせる
あぁ、39.7℃……って!39.7!?!?
成人男性にしちゃ高すぎん!?!?
こ「ちょっ、ジェルくん、さとみくん! なーくん39.7あるんだけど!?」
ジ「はぁっ!?なんやねんそれ!?」
さ「やばくね!?なーくん、どこが辛い?」
な「頭と…うえっ………気持ち悪いのと…うえっ……ふ、ふらふらするぅ………」
答える間にもなーくんは吐き続けている。
俺は背中をさすってやることしか出来ひん。
ジ「ちょっ、なーくん、1回吐くのやめよか」
さ「喉潰すぞ?」
その言葉を合図に、なーくんはベットに横になった。
な 「、っさとみく………じぇくっ………こ…ろちゃ」
ジ 「どーしたん?なーくん?」
な「おれ、も、大丈夫……だから……ゆっく…り………して………いいよ……?」
思わず真顔になったさところは悪くない。
いや、なぜこのタイミングで大丈夫って言えるのだろうか。俺らに気ぃ使いすぎやろ。
ジ「なーくん、俺らのことはええから、寝よ?な?」
な「ん………………」
だいぶ限界だったのか、なーくんはあっという間に眠りに落ちた。
さ「おいお前ら、お粥とか作ろうぜ」
こ「あ!じゃあ僕なーくんのこと見てるから2人で作ってきて!」
ジ 「んじゃ、頼んだぞ?ころん。」
こ「うん!」
さ 「なんかあったらすぐに呼べよ」
こ 「うん!」
さとみside
ジ「なぁさとちゃん、」
さ「ぬぉ、どしたジェル」
ジ 「なーくん、無理しすぎとちゃう?」
さ「んまぁ、確かにな…」
ジ 「さっき吐いとったときも、ごめんって言うてたし、俺らに気ぃ使いすぎなんとちゃうかなって………」
さ「なーくん……また絶対無理してただろ…」
バタバタと凄まじい音を立ててころんが駆け込んできた。
ジ「うぉ、どしたん?ころん」
こ 「なーくん目ぇ覚ました!」
さ「まじか!!」
ジ 「行こう!!」
こ「なーくん、調子どう?」
な 「うん、だいぶ良くなったよ」
ジ 「嘘ついちゃダメやでなーくん?もし嘘やったら無言でアッパーやからね!」
な 「ふぇっ!?」
こ 「てか、ジェルくんそんなこと出来んの!?」
ジ 「さとちゃんがねぇ!!!!」
さ 「え!?なんで俺!?」
な「大丈夫大丈夫、嘘はついてないからw」
さ「にしてもなーくん…なーくんは無理しすぎだアホ!!!」
こ「そうだそうだ!!めっちゃ心配したんだからね!!!」
な 「あっ、ごめn……」
ジ 「なーくんごめん禁止!!!!!」
な 「へっ!?」
さ 「ま、ごめんじゃなければ聞いてやってもいいけどな」
な 「す、すんません…」
こ 「ちがぁぁぁぁぁう!!!!!」
ジ 「んもう!なーくん謝罪禁止!!!」
な 「へっ!?あ、は、あ、ありがとう?」
さ 「よろしい。」
ジ 「さ、というわけで、体温測るでー」
な 「というわけでって何が!?」
ジ 「うーん38.5…微妙やなぁ…」
さ 「でもだいぶ下がったな」
こ 「はい、なーくんしばらく寝たきりね」
な 「ころちゃん、それはちょっと語弊が…」
「「「おやすみ、なーくん」」」
な「ん……………」
いや、寝るの早っ
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