タネなしブドウ

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   ──。 「工場長、報告通りコレ、“思考”していたでしょう」 「ああ。それに“感情”もできてしまっているようだ。どうしてこんな不良品が出てくるんだか」 「ただプログラム通りに動くよう、設定されているはずなんですけどね」 「働くだけのロボットに、思考も感情も必要ないのにな」 「とりあえずコレは修理工場に出しておきますね」 「ああ、頼んだ。  “いらないもの”は抜いておかないと、不便だからな」  ──。
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