絶望ヒッチハイク

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けど、今日でこんなクソッタレな世界とはおさらばだ。 俺は今、車を走らせている。 今日、いくつの道路交通法を破ったっけ? まあ死ぬからどうでもいい。 この街道をずっと先にいけば山道に入る。 車で十分な高さまで登ってから、ガードレールを突破って車ごと飛び降りてやる。 俺の愛車もろともこの世からおさらばさ。 街道で死に向かって車を走らせていると、道路の脇でどうやらこちらに手を振っている男がいるのが見えた。 「なんだあれは?」 どういうわけか、その男に近づくと、俺は道路の脇に車を寄せて止めた。
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