絶望ヒッチハイク

「病院というのは、この道を真っ直ぐ行ったところにあるやつですか？」
「そのはずなんですけれども、いやあ困った。ずいぶん道が変わってしまったんですね。」

何を言っているのかよく分からないが、あんたはもうじき死ぬ。

「あれ、山道に入りました…？」
「ええ。そうです。山道です。」
「どこに向かっているんですか？病院は？」
「どこに向かっているのでしょう。死後の世界って、どこにあるんでしょうね。」

さようなら、世界。