絶望ヒッチハイク

俺の人生、ほんとクソみたいだった。
生まれた時から不利だったんだよ。
生まれたときから父親はいないし、勉強もできないし、身体は弱いし、ドジで間抜けだった。

義務教育によって自らの存在意義をズタズタに引き裂かれた俺は、中学卒業後、高校にも行かないでバイトを転々としていた。
生来の歪んだ性格のせいで、気の置けない友達も、幸せを分かち合う異性もできなかった。
俺はずっと一人だ。

俺には与えられた愛が足りてない。
普通の人間は両親から有り余る程の愛情を受けて育つ。
俺の家は片親だ。
普通の人間の半分以下の愛しか与えられなかったんだ。
だから性格が歪むのも無理ないだろう？

性格だけじゃないさ。
俺の色々な要素が俺に悪運を導いてきた。
俺は悪くない。
ずっとそう思ってきた。
悪いのはこのクソッタレな世界だよ。