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２
「……よし、繋がった。あ、やっほー！ あなたの心に寄り添う夜空を照らすアイドル、月読瑠奈です☆」
──こんばんは！ 今日もルナさんめっちゃ可愛いいいぃぃぃ！
「あ、星影さんこんばんは！ え、嬉しいな。今日はメイクいつもより上手くいったの！」
──たしかに、いつもより当社比５％増しで可愛い！
「ええ？ たったの５％なの？」
──だっていつも可愛いから！
「そっか、なら仕方ないか」
内心では何が仕方ないんだよと自分に突っ込みを入れる。
毎日のように続けている配信で、数少ない私のファンが今日も褒めてくれる。それだけでも本当にありがたい。
涙が出そうなほど……
「いつもありがとね……絶対、人気アイドルになるからね！」
最近こういう発言が増えた気がする。
絶対にもっと有名になる。メジャーデビューする。大きな会場でワンマンライブをする……
でも、本当に私はまだ信じているのだろうか？ 私は、私自身にまだ期待を持てているのだろうか？
明日もアイドルやっていても良いだろうか？
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