オレ様暴君に捕まって

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「あ・・・あぁ・・・んっ」 彼の手淫は巧みで確実に高みに押し上げられていく。それと同時に後孔にもいつの間にか指が入りこみ、抽送を繰り返しながら、そこを解そうとしていた。 あまりの快楽に、オレの口からはあられもない声が上がる。 ・・・もう・・・もう・・・イッちゃう・・・。 そう思った瞬間、後孔の指がグリッと何かに触れた。 「あっ・・・っ」 電流が背筋を走り抜け、オレは白濁を放っていた。 達したばかりの体は僅かに痙攣し、体中の力が抜けてベッドに沈む。後ろの指はいつの間にか抜けて、オレは快感の余韻に浸っていた。 心地よい疲労感に意識が落ちていく。 けれど、そんなことを許してもらえるはずもなく、腰をぐっと引き寄せられ、いきなり熱い塊をねじ込められた。 「いっ・・・ぁ・・・っ」 痛みが脳天を貫いた。 痛い、痛い、痛い! あまりの痛みに意識は一気に覚醒し、目からどっと涙が溢れる。 「うぅ・・・う・・・ぅ・・・」 もはや口から出るのは呻き声に変わり、必死にその痛みに堪える。 躊躇することなく奥まで入れられたその欲望は間髪入れずに引き抜かれ、ギリギリのところでまた押し入ってきた。 その痛みとニュルっニュルっと出入りする気持ち悪い感覚に涙が止まらない。 体は激しい動きに揺さぶられ、下肢はその痛みにすっかり萎えて縮こまっている。 いつまでこの苦行が続くのかと思ったその時、先程指が触れたところを先端が抉った。 「あっ・・・っ」 ビクンと体が跳ねる。 それに気付いた彼は執拗にそこばかりを責め立てる。 「あ・・・あぁ・・・ん・・・んっ」 快感が苦痛を上回った。 オレの口は再び嬌声を上げ、下肢は頭をもたげ始める。 そこが爆ぜるのに、そう時間はかからなかった。 あっという間に弾けたそこは、未だ抽挿が続く後孔の刺激に萎える間もなく芯を保ち、再び硬さを増した。 息付く間もなく激しく揺さぶられ、二度の吐精に意識が途切れ始めたそのとき、一際大きく深く突かれた。 そしてその瞬間、彼も欲望を吐き出したのが分かった。 あぁ・・・やっと終わった・・・。 意識は落ち、もう目を開けてられない。なのに・・・。 「おい、寝るな。まだこれからだろ」 無情にも頬を叩かれて起こされると、第二ラウンドが始まった。
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