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【知り合えたあなたへ】
『友達の数は多めに答えましょう』
そんな、面接本のやや上をかすめる質問。
「大学で出来た親友は何人ですか」
左から順に「7人」「8人」と答え、面接官がため息をする。
「次、平本 仁君」
三番目の僕が「1.5人です」と答えると、 面接官が乗り出すようにして聞き返してきた。
多くない友達や仲間の中で、親友として真っ先に浮かぶのは春田。
一緒に勉強したり、価値観や恋愛観など色々な話したり、まさしく親友。
もう一人は鈴木。
大学で笑っている時、いつも鈴木が横にいた。
一晩中、下らない話をしていても飽きない。
『親友』といった枠にとらわれない特別な友達。
その説明に、面接官が笑顔になった。
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