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俺を抱き上げている人のステータスを見た。
ロシステラ=ヴルガベット(女)
Lv 670 エルフ族
HP 3870/3870
MP 10720/10720
称号 魔王の妃、ヘイトの母
この人が俺の母親か......。
母親なのに俺と種族が違う。
エルフだからか、耳が尖っている。
色白の肌に白銀の柔らかく見える真っ直ぐな長いストレートの髪。
エメラルドのような輝く色の目をしている。
母親がエルフなら父親の方が魔族で、しかも魔王だということだろう。
1分ほど歩いて大きな黒色のドアの前で立ち止まった。
そのドアを開けて進んでいく。
中は部屋と呼んでいいのかというくらい広く、大きな部屋だ。
さっき居た場所よりも倍の広さはあるんじゃないかな。
この部屋だけでも前の世界で俺が住んでいた家より広い。
ここにも大きなシャンデリアがあり、まだ自分の顔は見ていないが俺の場違い感がとてつもなくある。
中心にある大きなテーブルには先客が一人。
ステータスには
ビスタル=ヴルガベット(男)
Lv 892 魔族
HP 18700/18700
MP 24000/24000
称号 魔王
やはりこの人が父親だ。
やや長めの黒髪に吊り目がちな黒色の目。
それと耳の上にある立派なツノ。
母親ほどではないが少し耳が尖っている。
魔王って感じがする。
多分俺の見た目もそんな感じなのかな。
「見てビスタル、私たちの子どもよ」
「小さいな」
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