臆病者

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朝起きて、大学に通う。 毎日こんな生活を続けていると、こんなものでいいのかと思う。   自分には趣味がない。 普段やっているゲームだって友人に勧められたからであって、好きでやっているとは言い難い。 音楽を、やってみたい。 だが、少し道を外れるような気がして、最後の一歩が踏み出せない。 こんなのでも小さい頃から、友達は多かった。 いつも周り合わせているだけだったからなのかも知れない。 そこに自分の気持ちなんて存在しなかった。 気になる子はいたが、思いを伝える事ができなかった。 最後の一歩が踏み出せなかった。 ホントは、行きたい大学があった。 卒業後の進路が約束されているものではないが、その分野を学んでみたかった。 自分は、理系科目が得意だったため、親や先生のすすめで理系の大学に進むことにした。 これで、将来は安泰かも。 自分が行きたい大学のことはいえなかった。 周りの人は夢のために毎日輝いている。 それを、妬ましく思うことしかできない。 将来、何かをしたいわけでも、やり残したことも特にない。 空っぽな自分を恨めしく思うこともある。 いつも電車を待っていると思う。 あと一歩踏み出せれば楽になれるのに。
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