ただしイケメンに限る

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「イケメンは正義」という言葉は誰が考えたのでしょう。 言いえて妙 哀しい話ではありますが、生まれながらに環境(家柄)と外見の良し悪しで未来が大きく変わることは多いと思います。 それを漫画で教えてもらったのですが。 一条ゆかり先生の「ロマンチックあげる」という漫画がありまして。 気が弱い姉と気が強い妹、双子の姉妹が繰り広げる恋愛劇なんです。 そこで妹が出会う背の高いイケメン大学生の男。 その男から妹は言われるんですね。 「そんなに俺が信用できないのか」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ どっひゃあ~。 何でしょう、このときめきは。 漫画ではそのあと二人は喧嘩に発展するのですが。 私はその一コマだけで、この漫画は買う価値があったと思ったのです。 ただ、その時過ったのはこれはイケメンだから言われてときめいたのではないか、ということ。 もしそれが、私の好みでは無い男性から言われたら、どんなに気分が悪いでしょう。 「はい。信用していませんよ。」 その一言で一蹴して終わるのではないか、と。 残念ながらこれが現実。 凡人の私がそう思うんだから、きっと世の女性の大半もそう思っているのではないでしょうか。 だから「ただしイケメンに限る」という言葉がこんなに当たり前の事として世の中に受け入れられているのでしょう。 外見に自信が無い。 それでも希望を捨ててはいけません。 何故なら人には好みがあるからなのです。 勿論背が高いイケメン、しかもコミュニケーション能力が高い男性はモテるでしょう。 しかし、みんながみんなその男性を好きなわけではないのです。 中には一部、「は・・・っ」となる男性に恋し泣きくれる人も居るのです。 親友に「国語の教師が好きなんだ」と打ち明けられた私は驚きました。 ちょっとふくよかな体に細い目、メガネの教師の顔を思い出しました。 「え~・・・っと。これは冗談か何か?」 今思えば親友にも教師にも大変失礼な話なのですが、そこはまだ10代の未熟な時。 「冗談だと思うよね・・。」 と話す親友を見たときに、確かに結婚をしている男女が必ずしも美男美女ではないと改めて気づいたわけなんです。 だから希望は捨ててはいけない。 でも、コミュニケーション能力は非常に必要。 私のように自分の世界に閉じこもり、自分の世界だけで完結する人間。 自分にしか興味のない人間を誰が好きになってくれるのでしょう。 人に心を開かない人は完全にモブであり、物語も始まらない。 これからもモブな人生を送る可能性が高いのです。 いや、モブはモブなりに楽しい日々を送ってはいますし、別にカースト上位に居たいわけではありませんが。 それでもやはりコミュニケーション能力が高い人は、たくさんの人と出会うことで視野も広がると思うんですね。 自分の狭い世界の中でうじうじしてるより、広い世界を知ったうえでうじうじしている方が、まだ明るいと思うんです。 いくらイケメンでもうじうじしていたら男性らしくないと言われるでしょう。 黙りこくる人だと、最初はミステリアスと持て囃されると思いますが、仕舞いには何を考えているか分からないわ、と振られてしまうパターンも多いのではないでしょうか。 だって話さない男性って、本人はその気が無くても相手にされていないような気がして、一緒にいて寂しくならないですか? ですから、私の中ではこうなります。 「ただし、コミュニケーション能力が高いイケメンに限る」と。
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