1章・魔王と出会う

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今まで食べたことがないような豪華な食事に怯えつつもご飯を食べる 部屋全体が豪華だ…居心地がわるい でも豪華なおかげで魔王と少し距離をあけれている 机がとっっっても大きいからだ。 そしてご飯がとっっっても美味しい 人間に味覚を合わせて作られてるのか 魔族と人間の味覚がそもそも似ているのかはわからないが でと魔族は人を食べると言うしそれはないのか? なんて考えていたら魔王は食べ終わっていたみたいでこちらをジーッと見つめていた なにか圧を感じる 急いでご飯をかけこむ 「ごち、そうさまでした。」 「あぁ。お前王家の筋じゃないだろう。」 !? 「え、ぁ…」 もしかして国王はおれを王家の筋だといい妻?にするよう言ったのだろうか。 「どうなのだ。」 「は、はぃ…」 圧に負けて正直に言ってしまった 国王様…おれはどうすれば良いのでしょうか 「はぁ…だろうな、王家の筋にしては髪色などが人間で言う平民の色だ。」 おれは生粋の平民ですから そりゃあ、そうなんですけど…。 王家の血が入っている人達は 瞳の色が深い緑色だったりするので 人間の特性を知っている人だと100%平民だとわかるだろう 「あの、もしかして国王様におれが、あ、えっと」 「ゆっくりでいい話せ」 あ…… 「おれが、王家の筋だと紹介されてましたか?」 これはないと信じたい…。 流石に魔王のことをバカにしすぎている 「そうだ。戦争をしない条約を結ぶという事で 条約の条件としてお前の国が王家の筋のものを嫁やるからそれで勘弁してくれ、と。 舐められたものだなぁ?」 そうか… 最初からおれを 魔王が人間になどそこまで興味が無いと思ったのだろうか 今の国王様は 「そうなんですね……」 「お前、もしかして伝えられてなかったのか?」 「……はい、」 おれが可哀想な人みたいになってしまった 役に立つためだから仕方ないのかな…… 「ふむ…」 魔王は腕を組みながら言った 「お前はなんと言われてここに来たんだ?」 あ。これ素直に言っちゃったらまずいかも 今度こそ殺される 脳内で魔王の声が再生される 『お前ごときに私が倒せるだと?舐めてるのか!』 どうしよう 嘘を言ったら 『この私に嘘が通じるとでも?』と言われ殺されそうだし。 「あ、ぁ…」 「まぁ、よい。 嘘をつかれたのだろう 私はこの事について処理しなければならんからもう行く(ゆく)」 魔王はそういって席を立っていった まだ、生きてる 大丈夫 生きてさえいればお母さんにまた会えるから 役に立ったおれをみたらきっと 褒めてくれる よくできたね、って 頭を撫でてくれるはず 「そろそろ私共(わたくしども)も行きましょうか。」 ルーキアさんに声をかけられた 「は、はい。」
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